DINKs世帯・パワーカップルのリスクについて考えてみた
二馬力は攻撃力が強いからこそ、備えは重要
最近”FIRE”という言葉がなぜか少し流行っている気がします。
私自身はDINKs(子供のいない夫婦共働き世帯)に該当し、今後もその形での家族構成を予定しています。そのためか、DINKsの方からはライフプランのご相談は、他人事でなく親近感がわくことも多いです。
DINKsの場合、将来、必ず夫・妻のどちらかが一人になる辛さや不安はありますが、その代わりに今の生活を楽しもうと考えていますし、早く住宅ローンなどの負債を返せるだけの蓄財をして、年収にこだわらず働けるステージ(サイドFIREなどと呼ばれたりもします。)に自分自身もですし、クライアントの方にも目指して頂きたいと考えております。
共働き、片働きの税金について記載された記事もありますが、都内で大手企業で共働きの家庭などは、日本の税制では、同じ年収でも共働きの方が使えるお金は多くなる傾向にあるといえます。
https://magazine.aruhi-corp.co.jp/0000-4189/
DINKsの世帯では、今の生活を楽しみ、早く経済的な老後不安などを解消してもらうことが私の信条ですが、そうはいっても生活が一変するリスクはあります。代表的なもので、私が紹介するものは、以下のようなリスクです。
- 【本人・配偶者】健康を害するリスク(長患いの療養費・収入減、高額な治療費)
- 【本人・配偶者】欠陥住宅の購入
- 【本人・配偶者】先物系の取引での失敗や詐欺被害
- 【両親】両親の介護(特に両親が、詐欺被害や事業失敗を起こした後の想定外の介護など)
- 【両親】相続税の支払い(キャッシュ以外を相続した場合や負債を相続した場合など)
- 【他人】交通事故に巻き込まれる(逆も然り)
私は、ライフプランの相談を受け、提案を行う場合、企業のリスクマネジメントに近い手法で、リスクを洗い上げて影響度と確率の両面から対策を検討します。
たとえば、上記の6つの項目は、「自分自身でコントロールできるもの」、「相談できる相手を確保することでコントロールできるもの」、「運否天賦でコントロール不可能なもの」に分類することができます。
特に、運否天賦次第のもの(健康・介護)については、どう備えていくかは大切ですし、そこを外していたため折角の生活設計が崩れるというのは避けたい部分です。これはDINKsに限った話ではないですが、DINKs世帯の場合、鎹(かすがい)といわれる子供がいないなら、せめて老後の生活不安からは解放されるサポートをしたい強い思いがあるので、特に真剣にディスカッションする部分です。
保険を用いてリスクヘッジできるものはもちろん、相続や詐欺まがいの話についても相談頂ければアドバイスは行っております(相続については、私自身もキャッシュ以外の財産を相続する可能性がありそうなので、リアルなアドバイスを心がけています。)。
DINKsの話を記載しましたが、どんな世帯にもリスクヘッジのアプローチは通ずる話です。
一度、ご自身の家庭の財務体質とリスク対応力を診断することは価値があると思いますので、ご興味ある方はお気軽にお問い合わせ頂ければ幸いです。