ライフプラン設計と16Personalities性格診断の併用
ライフプランも個性を踏まえて実施することが大事
皆さんはご自身の性格を客観的にとたえることはできていますか?
ライフプランの作成を依頼された場合、現状把握・課題分析を踏まえ、解決に向けた提案を行うというのが、一般的なプロセスです。
経験則上、ムダな支出の有無や相談者の将来の家族計画などを確認しながら進めていきますが、特に難しいのは価値観の理解です。
保険はその中でも価値観が出やすい部分で、「ほどよい保障」というのが、中々難しいもので、楽観的すぎてご夫婦で意見が違ったり、保守的すぎて保険貧乏になっているケースなど様々です。保険会社に勤務していた頃には、お客さまは保険の素人だからということで、必要な保障をすすめるのが使命だと半ば言い聞かせておりました。
確かに、保険のことはよくわからない方が多いのも事実で、完全に間違った考えでもないのですが、もっと一人ひとりの個性を踏まえたコンサルティングができないかなと思い、最近は「16Personalities性格診断テスト」を活用しています。
世の中には色々な性格診断テストがありますが、「16Personalities性格診断テスト」 は、主にキャリア機会に関連するものとして使われているものの一つで、マイヤーズ・ブリッグスタイプ指標(MBTI)と呼ばれるものです。MBTI は、物の見方や意思決定の方法など、自分の性格についてより理解を深めるためのフレームワークを提供する診断テストです。
16という個性を、以下のような4つの分類に基づいて16の性格タイプを特定しています。物の見方や他者との関わり方の違いについて、各カテゴリーを二分法で分類しています。(ちなみに私は「幹部型」で、根っからのサラリーマンと自覚しました。)
- 外向型 VS 内向型:努力や思考の方向性と関連しています。他者とのやりとりや物事との関わり、物の見方などについて、自分の外側に向かって働きかける傾向がある場合は E (外向型) である可能性が高く、逆に、発想や信条、情報の読み解きや分析など、内側に向かってエネルギーを使うのが好きな場合は、I (内向型) です。
- 感覚型 VS 直観型:情報処理のやり方を示します。直接見たり経験したことに基づいて情報を処理する傾向がある場合は S (感覚型) で、実体験よりも、問題を熟考することから学ぶ場合は、N (直観型) である可能性が高いです。
- 思考型 VS 感情型:人生でどのように意思決定を行うかに関係しています。T (思考型) の人は、論理に基づいた意思決定を行います。F (感情型) は、意思決定の流れに感情を重視し、状況に応じた意思決定をします。
- 判断型 VS 知覚型:日常生活でどの程度の秩序を必要とするかで判断されます。組織や長期的な計画を優先する場合は、J (判断型) であるということを示しています。どちらかというと状況に適応して対応する人は P (知覚型) です。
私はご相談者の方に、事前にテストを受けてもらい(10分弱で実施可能)、自分の性格を客観視した上で話すように心がけています。この結果を用いてから、自分自身のバイアスの排除にも役立っています。どうしても、専門家として活動すると、自分の考えが正しいと考えがちなので、相手がどのような価値観を持ったかを踏まえた上で、相手の価値観を中心において、その中心値から専門家としての考えとのギャップを意識しながらコンサルティングを行うよう心がけています。価値観を否定するのではなく、価値観は踏まえながら、単にクライアントに迎合するのではなく、明らかに楽観的・保守的すぎる場合には、修正をかけてあげるのがプロの役割だと考えています。
ライフプランの相談や保険の加入・見直しをお考えの方は、お気軽にお問い合わせ頂ければ幸いです。